平成17年6月26日から29日まで、梅雨明けと同時に「沖縄泡盛の蔵を訪ねるツアー」を実施したしました。20名の参加者の熱い情熱は大変盛り上がりを見せていましたが、外気温との相乗効果でカラダは徹底的に絞られました。私事ですが、期間中に2kgの減量となりました。
◆ツアーは9企業と共同組合へ
この度の沖縄ツアーでは、訪問日数が少なく全地域を訪問範囲に設定できなかったため、訪問する蔵の選定は沖縄県酒造組合連合会にお願いしました。
那覇からの足の便が良いところと、20人近い人間を受け入れていただける物理的環境があるところを連合会から推薦していただきました。
各蔵をお邪魔したのは、平均して1時間程度。企業各々の工夫やこだわりを経営者に直接伺うということでツアーは行われました。
| 訪問10蔵 |
忠孝酒造(株)
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(資)比嘉酒造 |
宮里酒造所 |
| 瑞泉酒造(株) |
咲元酒造(株) |
瑞穂酒造M |
| (株)石川酒造 |
沖縄酒造組合 |
(名)新里酒造 |
| (有)金武酒造 |
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◆各蔵の努力
泡盛はタイ米をそのまま原料とし、黒麹の全麹仕込みが前提です。その詳細はここでは割愛しますので、ご興味のある方は、国税庁のホームページに「酒のしおり」というものがアップされていますから、そこをご覧ください。勿論沖縄県酒造組合連合会のホームページからでも情報を得ることが出来ます。
大変差別性が確立しにくい単純な酒造りのように見えますが、蔵元の様々な工夫によってきちんと明確な差異ができ、味覚や香りに素直に反映され、蔵の個性づくりを実現しています。
新酒のフレッシュさ、古酒のまろやかさ。ここには確実に文化が存在しています。
またどの蔵にお邪魔してもクエン酸酢の話題が出てきました。一切無駄を出さない画期的な酒づくりに自信と誇りを盛っていらっしゃることが伝わってきました。
現在では、泡盛そのものの販売金額と、そのクエン酸酢(もろみ酢)の販売金額はほぼ同レベルであるとか。
冗談半分に、もろみ酢を造るのが主で、泡盛が副産物などと仰る蔵元もあって、楽しくお話を伺いました。
本土の大手メーカーと業務提携を行い、品質向上と販路拡大に邁進する企業。鍾乳洞を貯蔵蔵に古酒を熟成させていく新しい事業展開を行う企業。徹底的な少量生産でブランドイメージの拡散を回避しようと努める企業など、様々な戦略も垣間見ることが出来ました。
◆時の流れで、酒を育てる。そして守る。
泡盛には「古酒」についての自己規制が存在しています。
過去古酒は3年以上貯蔵した製品を半分以上配合すれば、残りの泡盛の貯蔵年数にかかわらず、その半数以上を占める泡盛の貯蔵年数を表記できていました。しかしこの表記が消費者にとって大変紛らわしいものであるというということで、貯蔵年数を表記するには100%混ぜものなしということが義務付けられたのです。
泡盛は貯蔵することで価値を高めていく酒類だということが今後のマーケティングにも欠かせない価値となると、内外で再確認することになりました。市場では、この価値自体が泡盛の最大のセールスポイントとも言えます。新酒には新酒独自のうまみがありますが、古酒となれば一層、旨み、深みが増してきます。今作ったものが数年後とどんどん価値を高めていくのかに思いを馳せる楽しみも、泡盛の財産といえます。
◆視察を振り返って
蔵元の思いを知り、その生まれた風土の中で泡盛を体感したことで、泡盛の価値を本当にスムーズに理解することが出来ました。しかしこの商品価値を一般消費者に伝えるのは容易なことではないことも事実です。
一般的にイメージされている「強い」「香りのクセが強い」は、最初の購買・注文には高いハードルでとなってしまいます。小売店にとっては、仕掛け甲斐のあるアイテムです。皆でこの価値ある酒を育てて行きたいですね。
伊藤 嘉基
来月から6ヶ月にわたり、視察に参加したコンサルタントのレポートを連絡します。乞うご期待! |